長い髪・大きな乳房・こしみの・かすかにわかる逆三角形を、鋭い石器などで小さい緑泥片岩に描いてある線刻像。これは信仰の対象であっただろうといわれており、日本での出土は上黒岩岩陰遺跡が初めてで、南ヨーロッパに類似のものが出土しているだけという貴重なものです。
18世紀中期の入母屋造り茅ぶき屋根の古風なたたずまいを今に伝える山中家住宅は、宇摩郡別子山村にあったものを「岩陰文化の里」に指定された久万高原町が譲り受けて移築・保存しているもので、国の重要文化財に指定されています。
上黒岩岩陰遺跡は、今から1万2千年前の縄文草創期から後期にわたる複合遺跡。発掘された土器、矢じり、石器類などの出土物は、考古館に保存・陳列されています。
14500年前の「女神石」は、土偶が出現する約12000年前より前の人間を具象化したもの・・と考えられており、私達「ヒト」の現代までつらなる様々な思念や、表現を考える上で、とても重要な意味をもっています。この国宝級の資料を、久万高原町に「里帰り」させるプロジェクトです。
Read More →